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節句人形

奥村商店の節句人形店に関するページです。
商品の詳細は下記のリンクをご覧ください。
羽子板・破魔弓
ひな人形
五月人形・こいのぼり
盆提灯・線香
花火

節句行事について

節句行事とは、季節の節目に邪気をお払いし、無病息災、豊作、子孫繁栄をお祈りする行事でした。
民間の間でも行われていましたが、時代を経るにつれ、宮中から貴族、武士の間に広麻衣、正式な行事とされていきました。

宮中において貴族の間で節会と呼ばれる季節ごとの宴を開き、祭式行事を行なっていたことが節句の起源です。
江戸時代に、幕府がこれらの風習に倣い、人日(一月)、上巳(三月)、端午(五月)、七夕(七月)、重陽(九月)の5つの時期を五節句として式日(現代でいう祝日)に定めました。

明治時代に、五節句は廃止されましたが、一般に広まった風習が現在まで続いています。

お人形を飾る節句行事、飾る時期について

お人形を飾る節句行事は、お正月、ひな祭り(上巳)、こどもの日(端午)です。
また、九月九日の重陽の節句においても、「後の雛」と言われる、雛人形を飾る習慣がある地域もあります。

飾る時期は、地域によって異なる場合があります。
奥村商店がある福岡(九州北部)地方の習慣では、以下の時期に飾るようになっています。

行事 飾り 飾る期間
お正月 羽子板(女の子)
破魔弓(男の子)
12月中旬頃から1月15日頃
上巳の節句
(桃の節句、ひな祭り)
ひな人形(女の子) 2月初旬(立春)から4月3日頃
端午の節句
(菖蒲の節句、こどもの日)
鯉のぼり、兜飾り、鎧、武者人形 3月下旬(春分の日)から5月中旬頃
お盆 盆提灯 8月初旬から盆過ぎまで
(九州地方はお盆は旧暦の旧盆を行います。)

販売期間について

奥村商店が取り扱う節句人形は、シーズンごとに移り変わります。
それぞれの節句の時期の前の2か月が販売の時期とお考え下さい。

行事 販売商品 販売期間
お正月 羽子板、破魔弓 11月末~12月末
上巳の節句
(桃の節句、ひな祭り)
ひな人形 12月中旬~2月末
端午の節句
(菖蒲の節句、こどもの日)
鯉のぼり、兜飾り、鎧、武者人形 2月中旬~4月末
お盆 盆提灯、線香、蝋燭 5月末~8月中旬

販売期間については、お知らせページにて販売期間をお伝えいたします。

奥村商店で取り扱うお人形について

奥村商店で取り扱う雛人形は、国内有数の作家が作り上げたこだわりのお人形です。

人形の大小、種類は様々ですが、当店のスタッフが人形師、職人の素を訪ね、その思いをお聞きして、仕入れを行なっております。作り手が込めた想いをお客様に引き継げるよう、丁寧な展示、販売を心掛けております。お人形に限らず屏風、飾り台まですべてこだわりを持って仕入れ、販売をしております。

既製品ではないお客様だけの仕立て

一般的な雛人形や五月人形はお人形と飾り台、屏風などがセットになって販売されています。
奥村商店では、全国の作家様、メーカー様より直接仕入を行い、奥村商店にて独自のセット組みをして販売しております。

節句人形の販売に長年携わったスタッフがお人形の美しさを引き立たせる方法を考え、お着物の模様、お顔から受ける雰囲気などに合わせて、お道具、屏風、飾り台を組み合わせます。ぜひ、組み合わせの妙をご覧いただきたく存じます。

もちろんお客様のお好み、ご要望に合わせて、飾り替え(セットの組み替え)も可能です。お人形は屏風や飾り台などを組み替えると印象が変わります。

ご遠慮なく飾り替えをお申し付けください。お客様のお祝いのお気持ちがお子様へ伝わるよう、一生懸命お手伝いをさせていただきます。

屏風へのこだわり

お人形を飾る際に、重要な役割を持つのが屏風です。お人形がより美しく見えるよう日常の生活空間とお人形を飾る空間を分ける役割です。

素晴らしい屏風はお人形に目線が集まるように引き立て、お人形の背景として飾る空間に奥行きを与えます。

奥村商店のお人形は東京で唯一の屏風専門店「片岡屏風店」の屏風を使用して飾りつけを行なっております。

こちらの屏風は本装屏風という伝統的な技法を用いて作られた工芸品としての価値の高い屏風です。伝統的な技法では、蝶番(ちょうつがい)を使用せず、和紙を互い違いに張ることで両方に開く屏風が作られます。金屏風だけでなく、和紙を使用して模様を作った物、絵が描かれている物などたくさんの種類がございます。

奥村商店では、お人形に合わせて屏風を選んでおりますが、お客様のご予算、ご要望に合わせて飾り替えも可能ですので、お気軽にお申し付けください。

節句人形は誰が購入するのか

奥村商店に寄せられるお問い合わせのなかで、「節句人形は誰が買わないといけないのですか?」という質問が非常に多くあります。

住んでいる地域によって風習も違い、それぞれのご家族によっても考え方が異なるため、明確な答えはありません。

奥村商店のある福岡地方においては、誕生されたお子さんのお母様方のご両親からお人形を贈られることが多いようです。

しかし、ご夫婦がご自身からお子様に贈られる、ご兄弟から贈られるという例も毎年のようにございます。

節句人形を誰から贈るべきなのかを間違えるとトラブルになるのではないかと、気を遣われて正しい答えを探していらっしゃる皆様が多いのかと思いますが、習慣にとらわれる必要はないと言うのが現状かと思います。

お子様が生まれることは、大変おめでたいことであると思います。その喜びを分かち合いたい方々はたくさんいらっしゃると思います。両家のおじい様おばあ様、子供をもったご両親、また、ご兄弟、ご親族の方。皆様でお祝いできるよう、まずは贈りたいと思った方が、お生まれになったお子様のご両親にお話をしてみるのがベストかと思います。

節句人形の選び方

ご予算について

奥村商店では10万円から40万円程度のお人形を中心に取り揃えております。
節句人形は人形作家の著名度、使用される素材のグレードによって価格が前後いたします。

お手頃価格は5万円程度から10万円。中級程度が10万円~20万円、高級お人形とされる作家もののお人形が20万円より上の価格帯となります。

もちろん、お道具や屏風なども商品価格に含まれますので、それらを増やしたり、高品質なものを選んだりすればお値段も張るようになります。

お人形を選ばれる際は、ご予算に合わせてセット組みの変更も可能です。

サイズについて

サイズは、小さいものであれば、幅40cm、奥行き30cmの小さいお人形から、幅、奥行き共に100cmを超えるものまで幅広くございます。
価格は大きくなるにつれて高価になる傾向があります。部屋のどのような位置に飾るか決めて、御来店いただくとスムーズに検討いただけます。

SNSを活用してみてください。

最近では、Instagramなどでお人形を飾り付けた様子をシェアされている方がたくさんいらっしゃいます。飾り方を工夫されていたりする方がたくさんいらっしゃって、私どもも良く観察して、参考にしております。

SNSでハッシュタグ検索機能を使って、「#雛人形」や「#五月人形」などでぜひ検索してみてください。お人形をどのように飾るか、イメージがどんどん湧いてきますよ。

奥村商店のInstagramアカウントはこちら

節句人形をしまう際、保管する際の注意点

雛人形や五月人形などをきれいな状態で長持ちさせるのに重要なことが、お人形の保管方法です。
以下の3点を守っていただければ、大切なお人形を長く守ることができます。

湿気に注意

お人形の大敵は湿気です。湿気はお人形にカビ、染み、変色ができる原因になります。しまう際に、箱のなかに湿気を取り込まないよう、晴れ日が続いた日にしまうのをおすすめします。これは雛人形、五月人形ともに同じです。古くから、雛人形を出したままにすると、嫁入りが遅れるというような訓言が聞かれますが、これはだらしがないことへの戒めのようなものです。雛人形もカビがしてしまうと飾る気持ちも失くしてしまいますので、あまり気にせずに晴れの日を待ってお片付けして頂きたく思います。

ほこりに注意

雛人形、五月人形は一定期間、飾っているため、どうしてもほこりやごみが付着してしまいます。お人形をしまう際には、はたきなどを使用してほこりをはらうようにしてください。また、お人形の顔や、鎧の金属部分などは素手で触ると皮脂がつき汚れカビ、傷の原因になります。柔らかい布や未使用の筆などで優しく払うと良いかと思います。

ほこりを払ったあとは、半紙などで、お人形の顔を覆って箱にしまってください。

やりすぎに注意

お人形をしまう際に、気遣いすぎも禁物です。

まずは、虫食いを心配して、防虫剤をたくさん箱に入れてしまうことがあります。しかし、これにも注意が必要です。防虫剤の成分が自然の素材に反応して、変色したり、溶けてしまったりすることがあります。防虫剤を入れる際は、御人形に直接触れないように注意を払い、容量も守るようにしましょう。

また、乾燥のさせ過ぎも同様、ひび割れなどの劣化の原因になります。乾燥のために直射日光にあてたり、高温の温風に当てたりすると、着物や天然素材部分の変色、劣化にもつながりますので注意をしてください。